かつては、富士フレッシュマンレースと言われ、数々の有名レーサーを輩出した伝統あるレースです。
現在では、N1000クラスからAE111クラスまで、数多くのクラスで、新人からベテランまで、毎回熱戦が繰り広げられています。




我々自動車部では、現1級整備科4年生を中心に富士チャンピオンレースの参戦を計画しました。参加クラスは、レベルの高いAE111クラスに決定し、昨年の11月から車両制作に入りました。

車両制作は、まず車からすべてのパーツを外し、軽量化とボディ補強そして塗装を施します(塗装は車体科に依頼)

《 フロア下回りのボディ補強 》
自動車部以外にも1級整備科の同級生が、車両制作を深夜まで手伝ってくれました。

《 塗装後のボディ 》
ボディの制作に予定以上の時間がかかりエンジンの制作は、今年の3月になってからやっと手がつけられる状態でした。
エンジンが完成したら早速、ダイノパックでエンジン慣らし運転そしてパワーチェック

まだまだ、満足のいく数値は出ていませんが、練習走行でセッティングをつめれば、なんとかレースになるところまで出来上がりました。
完成したのは、開幕戦の10日前です。




ドライバー
山本 啓介

監 督

長妻 実

チーフメカニック

三枝 祐一朗

メカニック

自動車部員


第1戦
 4月7・8日 4時間耐久レース

第2戦

 5月 27日 スプリントレース

第3戦

 7月 15日 スプリントレース

第4戦

 9月  2日 スプリントレース
第5戦
10月 14日 スプリントレース



(開幕戦)
4月7・8日 4時間耐久レース

第1戦は、耐久レースということで、ドライバーは、山本に加えて、卒業生の市丸選手を招きレースに臨みました。

7日(土)の予選では、総合2番の好位置につけることができました。

《 ピットin 給油とタイヤ交換作業 》

8日(日)の決勝レースでは、スタートしてすぐに、他車との接触に巻き込まれ、緊急ピットインを余儀なくされましたが、給油とタイヤ交換を行い、すばやくコースに復帰することができました。そのため、ピットインのルーティーンは大幅にくるい市丸選手はロングスティントのドライブになってしまいましたが、ロスタイムを最小限に食い止めることに成功しました。

《 総合優勝 表彰台での笑顔 》

また、トップを快走していたライバルチームがトラブルでリタイヤしたこともあり、我々のチームはデビュー戦で総合優勝を勝ち取ることができました。
しかし、我々のマシンも燃料がギリギリの状態で、あと1周あったら完走できなかったかもしれません。


 予選  2位   決勝  1位
 】



5月27日
 スプリントレース(10周)


このレースから、スプリントレースになります。前回の耐久レースのように市丸先輩の手助けもなくなり、一人でレース展開をマネージメントしなければなりません。

そこで重要になるのが、予選です。土曜日の練習走行から、気合の入った走行をしていましたが、コーナーでミスしてしまい、ガードレールに接触するトラブルをおかしてしまいました。

すぐに、応急処置とアライメントの再調整を行いましたが、ドライバーの調子がもどらず、大事な予選で思ったような走りができませんでした。

しかし、決勝では、気を取り直して少しずつ自分の走りを取り戻すことができました。

【 予選 17位   決勝  13位 



7月15日
 スプリントレース(10周)


この日は、土曜日から台風が本州に接近し、残念ながらレースは中止になりました。

 中止のため結果なし 



9月2日
 スプリントレース(10周)

残り2戦となり、我々のチームは前戦で実戦テストできなかった6速ミッションを使用することとエンジンECUのセッティングの変更を決断し、夏休み中に練習とテストを行いましたが、6速ミッションが壊れてしまい急遽、今までの5速ミッションにもどしてのレースとなってしまいました。しかしECUのリセッティングによって、確実にパワーアップを果たすことができました。

レースでは、充分なパフォーマンスは発揮できませんでしたが、最終戦に期待のできる手ごたえを感じることができました。

【 予選 16位   決勝  12位 】



(最終戦)
10月14日
 スプリントレース(10周)

《 富士のストレートにてスリップストリーム 》

いよいよ最終戦をむかえ、今まで実戦投入できなかった、6速ミッションを搭載して、万全の体制でレースに臨むことができました。
予選では、慎重になりすぎてタイムアタックを失敗してしまいました。

《 コーナー立ち上がり トリプルワイド 》

決勝レースでは、スタート直後に、1コーナーと100Rで前車のスピンによって行く手を阻まれ、順位を落としてしまいましたが、その後、挽回し今まででベストな走りができ、目標としていた2分03秒台のラップタイムを記録できました。

【 予選  15位   決勝   13位 】

 

 


1年前、この企画をスタートしたときは作業が進まずどうなることかと心配しましたが途中から自動車部以外の1級整備科の学生も放課後の作業を手伝ってくれました、また車体整備科や卒業生にも作業に加わっていただき、何とかレースに参加することができました。


《 最後のレースを前にしたドライバーとチーフメカニック 》

今回の挑戦では、車両の製作からメンテナンスそしてドライバーまでを自分たちでやることで、モータースポーツを多角的に見ることができ、いい経験ができ他と思います。

レースの結果は決して満足のいくものではありませんが、ドライバーもメカニックもサポートしてくれた全員が、1つの目標にむかって挑戦することで、技術的にも人間的にも確実に成長してきたと思います。

今年のチャレンジは終わりましたが、これからも彼らは次のステージで挑戦し続けることでしょう。



NEXT CHALLENGER  『彼らの意志を継ぐ者たち